会長挨拶

応用科学学会のホームページへようこそ。

応用科学? 応用化学の間違いでは?と少なからず疑問をお持ちで、ここをお尋ねになったことと思います。本学会は機械学会、電気学会などと異なり、特定の専門分野に限定した専門家を会員とするのではなく、広く科学分野に興味あるいは仕事を持つ方々が集い、専門分野の壁を越えて交流、情報交換を行うことを目的として設立された団体です。

高度に進化した近代社会を支える産業は、もはや、電気、機械などの単独分野の技術だけに立脚するものではなく、多くの分野の技術が複雑に関連しあい、また、その相乗効果により、高度な性能が発揮されています。その結果、単独の分野に止まらない幅広い科学知識、科学技術の会得が、今後の日本の産業を牽引するために必須となっています。このような時代背景のもと、専門分野、業種を越えた人の集まりの場として、応用科学学会は発足し、活動を続けています。具体的には、さまざまな分野の方々による講演会を開催し、その講演者の方々と聴衆が一体となって、分野、業種の壁を越えて通用する共通の考え方や方法について自由に語るパネル討論会を続けてきました。

本学会は初代会長の高橋 清教授が『自然、そこに発想の原点がある』を基本理念に設立し、2代目会長の北森俊行教授は『現場、そこに発想の原点がある』として、現場にこそ発信源があり、そこから知財を掘り出すためのアンテナを広く張る場を提供することが本会の目的であるとして、活動してきました。

3代目会長である私は、標語を掲げるとするならば、『人の輪、その中に新しい発見がある』としたい。異分野、異業種、あるいは全くの素人の何気ない一言により、長い間疑問に思っていたこと、あるいは解決できなかった問題に活路が開け、疑問、問題が氷解したという経験をお持ちではないでしょうか。分野を同一とする人々は、知識や考え方も似通っており、そこからの発想は、ふつう予想できる範囲を超えることは期待できません。しかし、その中に他分野の方々が混ざり、大きな輪ができたとき、個々の常識の殻が破られ、新たな発見が期待できるのではないでしょうか。自然資源の乏しい我が国が、科学技術立国として繁栄し続けるためには、常に新しい発想を元にした技術開発を継続することが求められ、それには企業間、大学間、あるいは専門分野間の垣根を越えて協働する体制作りが必要なのです。

少し話が大げさになってしまいましたが、本学会はもう少し気楽に考えて頂き、他分野の人々と話をしたい、現存する専門分野の学会は敷居が高く入りにくい、あるいは、競合他社の技術者と意見交換をしたいなどと考えている方々には、是非、本学会に入会の上、人との輪の中で、新しい発見をしていただきたく思います。

応用科学学会会長 藤井 信生

PAGE TOP